2009年11月17日火曜日

Steam

ゲームそのものではないが、ゲームを購入するための方法の一つとして、非常に魅力的なシステムであるSteamを紹介したい。

元々Steamは、FPSの傑作ゲーム Half-Lifeシリーズを開発したValve社が、自社のゲームソフトをオンラインで直販するために作ったシステムのようだが、その後他社のゲームも幅広く扱うようになり、ゲーム本体やパッチの配信、著作権管理も行うゲームプラットフォームとして成長している。
Steamを利用するには、SteamのWebサイトからエージェントプログラムをダウンロードし、PCにインストールしておく。そして無料で作成できるSteamのアカウントを作り、それでログインすればOK。
このプログラムには以下の機能がある。

  • ゲームの一覧
    Steamで購入できるゲームの一覧が表示される。また各々のゲームの詳しい説明を見たり、スクリーンショットやトレーラー、無料で試せるデモ版を試してみることもできる。週末には特別セールが行われることがあり、それらはニュースとして表示される。

  • Steamアカウントの管理
    自分のアカウントの管理が一通りできる。

  • ゲームの購入
    気に入ったゲームをSteamからオンラインでセキュアに購入することができる。購入したゲームは自分のアカウントに紐付けられ、そのアカウントでログインしている限りゲームプログラムのダウンロードや、ゲームを遊ぶことができる。

  • ゲームのダウンロード
    購入したゲームは、Steam上で権利を保有していることが表示されるが、PCにまだゲームがインストールされていない場合は、遊ぶためのダウンロードを開始できる。ダウンロードが終了すると、インストールも済んだ状態になる。

  • ゲームのスタート
    購入したゲームをSteam上からスタートすることができる。Steamを起動してない状態でゲームをスタートすると、Steamが自動的に起動する。

  • ゲームのパッチ
    ゲームのバグフィクスや改良などのためのパッチは、準備され次第自動的に適用される。Steamで購入したゲームは、遊ぶときにはいつでも最新の状態になっている。
要するにSteamは自分が購入したゲームのラウンチャーのように見えるわけですが、それだけではない、いくつかのメリットがある。
  • ゲームの価格が安い
    海外で開発されたゲームが、日本語にローカライズされると、いわゆる「日本語版」と呼ばれるものになるが、日本ではPCゲーマーの人口が少ないせいかかなり割高。アクションゲームのように英語版のままで支障のないゲームは、そちらの方が割安だが、英語版のパッケージを輸入した「輸入版」は、やはり高値がついている。Steamで購入すると、海外で英語版を購入するのと同じか、さらに安く購入することができる。

  • 遊ぶときにインストールメディアが不要
    最近のゲームはコピー対策のために、遊ぶときにはインストールメディアをDVDドライブに入れておく必要があったりして面倒くさいが、Steamで購入したゲームは元々インストールメディアはないので、そういう要求なし。

  • 複数のPCで遊べる
    PCを複数持っている人には、それぞれにSteamのエージェントプログラムをインストールしておけば、ゲーム本体も各々のPCにインストールすることができる。もちろん、複数のPCで同時にゲームを起動することはできないが、同時でなかれば問題ない。例えばデスクトップPCとノートPCの両方にインストールしておいて、どちらでも遊べるようにしておくといったことができる。

  • ゲームがいつでも最新
    PCゲームは、発売後バグフィクスや改良のためにちょくちょくバージョンアップしたりするが、ゲームの購入者に特に案内が来るわけでもないので、自分の方から能動的にベンダーのWebサイトをウォッチしてないと気づかない。Steamで購入したゲームは、自動的に最新状態に維持されるので、意識する必要はなくなる。

  • ゲームの保管が楽
    昔パッケージで買ったゲームの中には、CDやインストールキーをなくしてしまって、インストールできなくなってしまったものがあるが、Steamなら、そういった事態にはならない。
昔よく遊んだゲームは、ふと思い出して唐突に遊んでみたくなったりする時があるが、箱は場所を取るので既に廃棄、CD-ROMだけ束ねて保管してある場所から、目的のゲームのCDやインストールキーを探し出してインストールすることを考えると、最初の遊びたい気持ちなんかきれいさっぱり消え去るくらいのめんどくささ。
それがSteamだったら、ゲームの一覧から目的のゲームをクリックして5分もほっとけば、ゲームを改めてダウンロードしてくれて、インストールも終わってる、ついでに最新パッチまで当たってるということになるわけで、非常に素晴らしい。できれば自分が過去に買ったゲームは全部Steamで買い直したいくらい。
まぁ、現実的にはそこにお金を使うくらいなら、新しいゲームを買う方にまわしてしまうわけだが...

ただ、id Super Packなんてわずか$69.99で、Wolfenstein 3DからDoom1/2/3、HeraticやHEXEN、Quake1/2/3、Return to the Castle Wolfensteinまで全部買えてしまう。個別に買ってもDoom IIが$9.99とか安いが、それでも全部合計すると$194.79するものが、パックだと$69.99。これはもう絶対買いだわ。って、まだ買ってないが...

Steamのエージェントやアカウント作成は無料だし、ゲームのデモ版も豊富に揃っているので、まずは試してみると良いだろう。Steamのシステムの便利さがわかるし、色々なゲームの無料デモも楽しめる。
デモ版を遊んで気に入ったら、Steam上で購入すれば、その後の管理も楽なので、非常にお勧め。

なお、Steamと同じようなシステムは他にもGOGとかD2Dとかがある。GOGにはDuke Nukem 3Dみたいな今のOSでどうやって動かすんじゃいと思うようなゲームがVista対応して並んでるし、D2DにはSims3のようなSteamにはない最新ゲームがあったりして興味津々ではあるんだが、Steamで手一杯、まだ利用してない。こちらも利用したら紹介したい。

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