元々私の環境でHD 5780は、低負荷時CCC読みでGPU温度が40℃前後、リファレンスクーラーの回転数は定格の21%で、ファンの音は全く聞こえてこない。
しかし、3Dのゲーム等をしたりすると、GPUの温度上昇に伴ってファンの回転数も上昇、例えばDirectX 11対応のHeaven Benchmark v1.0をしばらく回していると、GPU温度78℃、ファン回転数31%といった具合で、だんだんと耳につくようになってくる。
回転数は数値的にはわずか10%上がっただけだが、ここの10%の違いは、「聞こえない」から「聞こえる」の境目を含んでいるのが残念なところ。
水冷化によって、ゲームを始めてもずっと静かなままであることに期待大!。
また、温度の低下でGPUのオーバークロックもある程度狙えるだろうと、こちらもちょっと期待。
ところで、CPUだけでなくGPUも水冷化するとなると、ラジエターからの放熱量もアップしないといけないと思い、これまでの12cmファン 2個分のサイズから12cmファン 3個分のサイズへの変更も同時に行った。
ラジエターの機種は、これまでと同じシリーズのBlack Ice GT Stealth 360で、ファンもこれまでと同様に片面だけに1200rpmの12cmファンを3つ付けた。
ちなみに、ラジエターの容量アップ(Black Ice GT Stealth 240から同360に変更)だけやった場合は、アイドル時と高負荷時でCPU温度は5~8℃程度下がったが、以下はGPUの水冷化も含めた結果。
- オーバークロック
まず最初にオーバークロックだが、CCCのATI Overdriveにある"Test Custom Clocks"では、GPU Clockを850MHzから1GHzに上げようとするとFail、950MHzならPassする。ただ、実際にビデオ関係のベンチを走らせるとまだダメ。3DMark Vantageなら935MHzで完走するが、なにげに動かしてみたFF11ベンチは通りが悪く、結局900MHz程度が限度の様子。メモリは全然詰めていませんが、定格の1割アップの1320MHz設定で普通に動いてる様子なのでそこをキープ。
と言うことで、以下はこんな感じの微オーバークロック状態での話し。
- GPU温度
GPUの温度は、idle時29℃、Heaven Benchmark v1.0をしばらく回していると41℃と、負荷がかかってもこれまでのidle時程度までしか上昇しなくなった。表にするとこんな感じ。
GPU idlePrime95HeavenBenchmark旧ラジ 41℃ na 78℃ 新ラジ 41℃ na 78℃ 新ラジ+
GPU水冷29℃ 34℃ 41℃
- CPU温度
CPUの温度は、idle時39℃、Prime95時66℃程度と、GPUの熱が加わった事による影響は1℃程度。
CPU idlePrime95HeavenBenchmark旧ラジ 43℃ 73℃ na 新ラジ 38℃ 65℃ na 新ラジ+
GPU水冷39℃ 66℃ 45℃
ちなみにPrime95とHeaven Benchmark両方を同時に動かすと、CPUが69℃、GPUが46℃で安定した。
- 消費電力
消費電力は、idle時で165wになりトータルで2w減少。ラジエターに付ける12cmファンが1個増えた代わりに、HD 5870のレファレンスクーラーがなくなった差し引きの結果なので、HD 5780のファンは回転数21%でも3~4w食ってる計算に。
- 騒音
差を感じられるのは、GPUの負荷が高いとき。低いときは元々静かだったので差異はないと思ったら、ラジエターファンの音が耳につくようになった。単純にファンが増えたからにしては、やけに気になるので目下観察中。

ただ、3D性能と静音化を両立させたい場合にはマストアイテムになるので、ありがたみが実感できるところまで静音化を進めるかどうかが悩みどころ。
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