2010年6月26日土曜日

iSCSIブートに挑戦

その後、TS-459Proは非常に調子よく動作しており、安定感も抜群。
これなら行けるかもしれないと思い始めたので、iSCSIブートを試すため、NICを1枚入手した。 モノはこちら。



このNIC、INTEL製にしては安価、しかもファームウェアを書き換えることでiSCSIからのブートアップも出来るらしいので注文してみた。

入手後、まずは普通のNICとして試してみたが、既存のINTEL EXPI9300PTと比較して、通信程度はほとんど変化なし。
消費電力は若干低そうだが、ワットチェッカーの数字を見てる範囲だと差は1wに満たない程度。

普通に使う分にはトピックはなかったので、INTELのサイトからiSCSIブート用のファームをダウンロードして書き換えたら、PC起動時のPOSTの時に、NICの設定画面に入れるようになった。
その中でiSCSIブート用のボリュームを設定しておくと、ネットワークの先にあるiSCSIボリュームからのブートアップができるようになる。

OSのインストールもWindows 7なら簡単、Windows 7のインストールメディアからブートした時点で、既にiSCSIボリュームがローカルHDDと同じように見えている。
特に追加のディスクドライバをFDから読み込ませたりする必要もなく、HDDと同様に見えるiSCSIボリュームをOSのインストール先に指定すれば、いつもと同じ流れでインストールが進行。
OSのインストール完了後に、iSCSI イニシエーターの設定を確認すると、NICの設定画面で設定した内容が、OS上でも予め設定されていた。

HDDなしでOSが起動してくることにちょっと感動しつつ、OSインストール後の設定始めたが、まずデータ領域として別のiSCSIボリュームをDドライブに割り当てた。で、色んなアプリをインストールするためTS-459ProのCIFSボリュームにアクセスしようとしたところでトラブル発生。
TS-459Pro以外のWindows共有フォルダにはアクセスできるのに、TS-459ProのNAS領域にはどうしてもアクセスできないのだ。

別のPCからは普通にアクセスできるので、どうやらiSCSIブートしている場合特有の問題っぽい。
あと、以前にCrystalDiskBenchmarkで調べた時の転送速度を考えると、若干腑に落ちないつっかかりを感じることがあったので、改めて同ベンチで確認したところ、リードは正常なのにライトは1MB/sくらいしか出ていない。

どっちも、使い続けるには致命的な問題なので、なんとか改善できないかと色々試してみた。
例えば、NAS側の設定として、アクセス制御なしから、ユーザーアカウント作ってアクセス制御で明示的に許可してみたり、PC側の設定としてNICの設定を少し変えたり、INTELのドライバを入れてみたり...しかし改善なし。

この状態ではやはり使えないので、HDDからブートする設定に戻してしまった。
うまく行けば、HDDを外してしまえると思っていたのに残念。
現状、NICのファームが悪いのか、Windowsが起動してからのドライバが悪いのか、あるいはTS-459Pro側の問題なのかさっぱりだが、ブートアップ用のiSCSIボリュームはそのまま置いてあるので、もう一度試すのはすぐできるので、何か状況が変わればまた試してみようと思う。

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