2010年6月15日火曜日

QNAP TS-459Pro 導入

Thecusに愛想を尽かし、別のメーカーのNASを探し始めたものの、必要な機能があって入手性が良く、値段も手頃となると、それほど選択肢はなくて、結局選んだのはコレ。

QNAPには、HDDが3基入るタイプはなく、2基の上は4基。またHDD4基のタイプにも機種がいくつかあり、搭載されるCPU等で差別化されている。その中のどれにするかを考える時、思い出されたのがN0503が動き。

N0503で気になったのは、1台のPCからガリガリ書き込んでいると、他のPCからの書き込みをほとんど受け付けなくなっていた事。2台のPCから同時に書き込んで、速さが半減しても問題とは思わないが、2台目のPCはタイムアウトを起こすほど書き込みデータを受け付けてもらえないのは問題。もしかしたら単にファームの出来が悪いだけなのかもしれないが、CPU使用率も1台のPCから書き込んでいる時点で100%になってたりしたので、Atom搭載ぐらいの謳い文句では、もはや何も期待できない気分だった。

そんなわけで、やはりパフォーマンスの良い機種にしたいところだが、値段を調べてみると上位機種のTS-459Proと、一つ下のTS-439ProIIとで実売価格がほとんど変わらなかった。それだったら上位機種を選ばない理由はないということで、TS-459Proに決定。

機種が決まってしまえば、後はあっという間。NAS本体の入れ替えと同時にHDDももう1台用意し、2TB x 4台を装着。RAID5でボリュームを作成して、色々試してみた。

まず、今回のアップグレードの最大の目的であったiSCSIによるアクセスは、複数のPCから同時にアクセスしても全く問題なし。4台のPCから平行して、既存のローカルディスクのデータを別々のiSCSIボリュームに書き込んでも岩のように安定。個々のPCからの書き込み速度は相応に低下するが、タイムアウトするようなことはない。また、そんなストレステスト状態でも、管理用のWEBは少しもたつく程度で普通に使える。N0503がCPU使用率100%状態だと、管理用のWEBがほとんど反応しなかったのとは大違い。

ちなみに1台のPCからのiSCSIによる読み書きを計測したのが右図。同じAtomとはいえ、N0503はN270、TS-459ProはD510なので、結構違う。

動作が非常に安定してるので、PCのローカルディスクのデータは、起動ドライブを除いてiSCSIボリュームに移動、シンプロビジョニングのおかげでDドライブは2TBもあるように見えている。また既存のNASに入れていたデータも、Sambaのボリュームを作ってTS-459Proに移動した。

N0503はSambaで共有するボリュームを作った後、その残りをiSCSI領域として確保する手順だったが、TS-459Proでは特にそういった順序の制限はない。iSCSIのボリュームをシンプロビジョニングで確保する場合は、ボリュームの実サイズを指定する必要もないので、RAIDボリューム全体を有効に使える。

全体的に非常に安定しているTS-459Proだが、一箇所だけ不安定だったのは、ポート・トランキングを試した時。いくつか選べる方式の中で、スイッチ側に特別な対応の要らないやつを選んで試したものの、安定して動作しなかった。

それ以外では、今のところ安定性、パフォーマンス、使い勝手において非常に良好、UIもよく出来ている

もう少し様子をみてイケそうなら、iSCSIブートを試してみたい。

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