我が家では、以前からブロードバンドルーターとしてBUFFALO WHR3-AG54を使っており、無線LAN機能として802.11b/g/aに対応しているので、さっそくiPhoneがつながるように設定をやり直してみるものの、どうも様子がおかしい。無線LANにつながっても、きちんと通信できないことが度々発生してちっとも安定しない。
しばらくはだましだまし使ってたが、通信できない頻度が高い上に、無線LANとしてはつながっている状態のため3Gに勝手に変わることもないので、非常に面倒くさい。
PSPやノートPCでは使えているので、iPohoneと無線LANルーターの相性なんだろうが、802.11nにも対応してないので、この際新しい無線LANルーターを調達することにした。
で、色々調べて、評判がよさそうだったのがコレ
Atermといえば、ずっと前にBR1500Hを使ってたことがあったが、使用感とかはまったく覚えてないので、今回は割とまっさらな気持ちでの使用開始。
で、とりあえずInternetへのアクセスを確保するため既存のルーターは残したまま、WR8700NをLANにつなぐことを考えてみる。
分厚い取説を読む気はサラサラないので、1枚ペラの「つなぎかたガイド」を眺めてみた。
配線の仕方とかは読み飛ばし、有線接続の場合のところを見ると、「らくらくネットスタートで設定しよう」とか書いてある。
そんなわけのわからんもんはいらん! 設定用のWEB画面をみせろってことで、ルーターの初期IPアドレスがなんなのか、しばしペラを眺めてみるものの、ホスト名しか書いてない。。。
これじゃ、既存の機器とIPが重複するかどうかすらわからん。
ため息交じりでググって見ると、初期IPは192.168.0.1と判明、初期のIPアドレスくらい、ペラの最初に書いておけよ。。。
その後も押し付けがましいウィザードとかを避けつつ、何とか一通りの設定を済ませ、まずは無線LANをチェックしてみた。
すると、さすがに何の問題もなく安定してiPhoneから通信できた。速度的には、そばにいるときは大して変わらないが、距離が離れた時の減衰の仕方がぜんぜん違ってて、家の中のどこにいてもかなり高速に通信できるのが頼もしい。
ただ、設定しているときに、気に入らない部分がいくつか目に付いた。
まず、DHCPサーバーだが、これまで特に理由はなく50個分のIPを確保してたので、同じように設定しようとすると、最高32個までだと蹴られる。
確かに32個あれば十分だというのはわかるが、そこを制限する意味がわからない。
また、リリースするアドレスを静的に固定する設定をしようとしたら、なんとIPアドレスとMACアドレスを手入力しないといけないようだ。現在DHCPサーバーがリリースしてるIP/MACアドレスを表示する機能もないみたいで、IPはともかく、MACアドレスをいちいち調べて回らないといけない。
現在リリースしてるアドレスの一覧を表示し、必要なら、それに対して次回のリリース時から割り当てるIPを設定できるようにしておいてほしいところだ。
あと、無線LANの設定がわかりにくい。
設定項目は、2.4GHz帯と5GHz帯で大きく分かれているが、それぞれで、802.11bやgやnといった規格の選択項目がないので、現在どれが使える状態なのかさっぱりわからない。
無線LAN設定項目 |
「デュアルチャネル機能」を有効にすれば802.11nになるのかなぁ?なんて想像力を働かせても確信にはつながらない。再度ググってみると、暗号化方式にAESを選択しているときには11nが使えるとのことだった。
規格的には正しいんだろうが。。。使いたい通信規格をユーザーに選ばせて、そこで例えばユーザーが11nを選択したなら、暗号化方式はAESしか選べないようにする、というような流れの方がはるかに直感的だと思う。
規格的には正しいんだろうが。。。使いたい通信規格をユーザーに選ばせて、そこで例えばユーザーが11nを選択したなら、暗号化方式はAESしか選べないようにする、というような流れの方がはるかに直感的だと思う。
設定画面はそう度々見るもんでもないので、まぁ良しとしよう。
でも、実際に使い始めて、もっと致命的な制限を発見してしまった。
でも、実際に使い始めて、もっと致命的な制限を発見してしまった。
タブブラウザで、20くらいのサイトをいっぺんに開くと、NATテーブルが溢れるのか、リンクされた画像が表示されなかったり、サイト丸ごと表示されなかったりする。
ルーター側の設定としては、「NAPT設定」としてTCPタイマが可変できるのみ。デフォルトでは3600秒に設定されているのを、設定できる最小値である300秒まで減らしても、特に改善はしない。
そもそも、NATテーブルのエントリが少なすぎるのか、溢れたときにTTLが切れてなくても古いやつから使いまわすようにできてないのか、いずれにせよ状況によってはWebサイトがぜんぜん開かないように見えてしまう。
まぁ、端的に言ってNATルータとしては使い物にならない。同じような使い方をしても、WHR3-AG54はそういったことは起こらなかったので、Atermの設計の問題といえよう。
まぁ、端的に言ってNATルータとしては使い物にならない。同じような使い方をしても、WHR3-AG54はそういったことは起こらなかったので、Atermの設計の問題といえよう。
というわけで、WR8700Nは無線LANアクセスポイントとして使うことに決定。
なんだか非常に無駄な買い物をした気になってしまったが、最新の無線LAN APがこの値段だと思えば、納得できないこともない。。。かなぁ~